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[学校英語コラム]さらなる実態を感じるために
2016年 3月 28日(月曜日) 00:00

試しに、近くにいる高校生に聞いてみてください。ほとんどの高校生が学校では「文法の授業」があると答えるでしょう。ご自分が高校生時代には、「グラマー」という授業があった方も多いでしょう。今ではさすがに「グラマー」と呼んでいる学校はそれほど多くないかもしれませんが、実際には文法の参考書や問題集を使った授業が多く行われています。学習指導要領には、「文法だけを扱う」授業は想定されていないにもかかわらず、学校側が勝手にやっているのです。



「オーラル・コミュニケーション」という科目が導入されてからは、その時間で文法を教える学校もありました。(新学習指導要領では「オーラル」が「英語表現」になりましたが、その中で文法を教えている学校も多いと思います。


最近では、学校のホームページで「年間授業計画」を公表している学校も増えています。実際に、ある公立中堅進学校の年間授業計画を見ました。


使用教材は検定教科書以外に「○○総合英語」という文法参考書と、教科書付属のワークブックと書いてありました。教科書は、座談会で鳥飼先生が言われていた「文法重視」のものです。当然、教科書付属ワークブックは完全に文法問題集です。


「自己紹介」「スポーツ」といった「話題」と文法項目の関係も全くわかりません。推測ですが。会話活動とは一切切り離して、文法を教えているのではないでしょうか。もしそうだとすると、上にご紹介した学習指導要領の方針とは全く違ってきてしまいます。


学校によっては、研究紀要という実践報告集を毎年発行するところもあります。手元にある、これまた公立中堅進学校のものを見てみました。


英語の先生が書かれた『法助動詞の構造を考える』という報告を見つけたので読んでみましたが、さっぱりわけがわかりません。『「知識」から「スキル」へ~訳読からの脱却~』というのもありましたが、内容を見てみると「語彙の確認」「本文解説」「ディクテーション」「音声トレーニング」「暗写テスト」のようなドリルばかり。コミュニケーション活動はまったくありません。かと思えば「センター・マラソン」と称した、センター試験演習中心の授業内容の報告もあります。結局、「文法・解説・演習・テスト」なのです。


もっと生々しい話もあります。昨年、知り合いの教員の公開授業を見に行きました。公開授業は英語を使った授業ということになっていたのですが、早く到着した私は、別の授業も偶然廊下で見てしまいました。「英語表現Ⅰ」の授業だったのですが、完全に文法問題集の演習です。先生はひたすら日本語で解説。生徒は必死で黒板を写しています。音読すらありません。


授業から出てきた彼に「見たぞ!」と言うと、「え!まじですか!いやぁ、これ見られたら何も言えないっすよ」と顔を真っ赤にしていました。「でもね、これやらないことには周りから何言われるかわからないんですよ。他の教員もみんなこの方式なんだから。」と言い訳していました。ちなみにこの先生、4月当初にテレビの取材を受けて、もっともらしく「英語で行う授業」の話をしていました。


とどめにもう一つ。友人の子ども(高校生)は、「うちの学校の英語の先生はフォレスト(ベストセラーの文法参考書)が大好きなんだよ。どこへ出かける時も、iPhoneとフォレストは忘れないって。授業でも文法の話になると、とたんに熱くなるんだよ。こないだも1時間文法について語っていたよ。もちろん、私は10分で沈没。」と言っていました。