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コミュニケーション重視の授業で英語が嫌いになる?
2016年 3月 07日(月曜日) 00:00

専門家の先生方は、コミュニケーション重視の英語教育が、英語嫌いを増加させたと言っています。まず、中学生がいつごろ英語嫌いになるか、そして、英語嫌いになる原因について分析がされています。データが示しているのは、中1の2学期から英語がわからなくなり、その結果嫌いになるとのこと。



「2学期になると英語の仕組みを分析的に理解することが必要となる。つまり、英文法を理解する必要が出てくるが、多くの生徒たちには英文法を理解するための枠組みが準備されていない。」


その例として、3人称単数・現在の-sが挙げられています。この文法を理解するための準備が中1の時点ではできていない。つまり、文の主語と動詞はどれか、主語が3人称・単数で、動詞の時制が現在という知識がないと、3単現のsは理解できない。しっかり教えないから英語嫌いが増加するということです。


どうなのでしょうか。私自身、短時間でまとまった量の英語を書いて後から見直すと3・単・現のsは必ず数カ所間違えています。単数・複数・冠詞の使い方もしょっちゅう間違えます。特に冠詞は、ネイティブに見てもらうと、いくつも直されます。(ただし面白いことに、二人のネイティブに見てもらうと、意見が食い違うことはよくあります。冠詞の使い方に、絶対的な正解があるわけではないのです)中1で習うことになっている文法を、完全に理解してさらに使えるようになるというのは、実はとても難しいことなのです。 


20年間中学生と高校生を見てきた私は、教えないから英語が嫌いになるのではなく、逆に教えすぎるから嫌いになると思っています。「説明が難しい」「説明を聞いても理解できない」「理解したつもりでも、テストになると間違えてしまう」というのが、英語が嫌いになる原因だと思うのです。


特に「テスト」です。説明を聞いてわかった、宿題もやった、でも、テストになると間違えてしまう、もうイヤだ…。みなさんも、こういう経験はありませんか?もちろん、科学的検証をしたものではありません。20年間1000人以上の中学生・高校生を見てきた私の直感です。しかし、「文法を教えないから英語が嫌いになる」という主張も、特に検証をしたものではないと思います。みなさんは、どちらが正解だと思いますか。


そもそもほとんど英語に触れていない中1が、「これで英語がわかった!もっと勉強しよう!」と思うでしょうか。私の経験では、高校生でもこのような説明を受けたらイヤになる場合が多いでしょう。すでに英文法がわかっている先生にとっては簡単に思えることでも、初めて文法用語を目にする生徒にとって、この説明は途方もなく難しいものです。 


こうやって英語嫌いが生まれます。これが私の現場感覚です。実はこの話を、大学時代に英語科教育法の講義で聞きました。私の記憶では、当時の英語教育の専門家の考え方は、コミュニケーション重視でしたし、オーラル・メソッド提唱者でした。


大人でも、「語順」「主語」「目的語」といった、英語の授業以外ではほとんど耳にしない日本語を聞かされ、「新しい動詞が出てきたら、どんな目的語が必要か辞書で確認して一緒に覚えよう」と言われたあげく、最後に「そんなに心配しなくていいよ」と言われたら、「だったら長々と説明するな!」と言いたくなりませんか?