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体育の授業だけでオリンピックには出場することはできない
2016年 2月 15日(月曜日) 00:00

オリンピック出場というのは英語で言えば、翻訳や通訳などの専門的職業に就くことでしょう。ですが、誰も学校の英語の授業にそこまで大きな期待はしていません。体育でいえば、「テニスが楽しめる」「野球が楽しめる」「ランニングが楽しめる」レベルになれば、あとは各自で工夫してやっていける。



そういう初歩レベルにもなっていないのが、今までの学校英語なのです。「野球のルールや正しい動作についての知識はあるが、実際にキャッチボールもできない」。そんな状況なのです。


専門家の先生方は、「学校では無理」という点に相当こだわっています。「学校の英語授業は6~10年間で約1000時間」という話の流れで、NHK英語講座でお馴染みの鳥飼玖美子先生と、大津由紀雄先生がこう言っています。


鳥飼先生:「(体育の授業を)中・高で6年間やったけど、全国大会に出られない」って文句を言う人もいない。英語だけは、「学校が悪い」ってなるのはどうして。」

大津先生:そうそう。これくらいの時間しか練習しないで甲子園に出ようと誰も思わないと言っている。」


英語教育学者の著名な先生方が、こんな乱暴な議論をするというのが私には信じられません。英語を使えるようにしてほしいというのはオリンピックどころか、甲子園レベルでも国体レベルでもないのです。体育で言えば、6年間英語の授業を受けて、宿題や受験勉強もやったのに、簡単なストレッチも、ジョギングもできないという話です。もしそんなことになったら、体育の先生も文句を言われるでしょう。


学校の英語授業は6年間で約1000時間というのも違います。中高生は学校の授業だけで英語学習をしているのではありません。宿題だけでなく、塾や予備校に通っている生徒も多くいます。毎朝、電車の中で、耳にイヤホンをつけ、英語の単語集や文法問題集とにらめっこしている高校生もたくさんいます。決して、6年間で1000時間ではないのです。みなさんも、高校入試、大学入試前には、授業以外で相当英語の勉強をされたと思います。 


以上いろいろと考察してきましたが、専門家と呼ばれている先生方の主張は、


・英語が使えるようになることが学校の英語教育の目標ではない

・英語が使えないからといって学校教育を批判するのはおかしい


ということでしょう。最後にもう一度、専門家の先生の発言を、巻末の座談会からご紹介します。


江利川先生:「中学・高校を合わせて学校で6年間学んだのに英語が話せない、使えない、これではけしからん」というウソがまかり通っているわけで」

大津先生:「専門家から見たら、使えるはずはないわけですよね。」

鳥飼先生:「はずがないですよね。」


これが、英語専門家である日本の大学教授の本音なのです。私からは、英語教育の専門家や現場の教員の中には、生徒が少しでも英語が使えるようにと、日々尽力している方もいるということだけお伝えしておきます。6年間もやれば、英語は使えるようになりますし、ならなきゃいけないと思いませんか。