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英語はやらなきゃいけないのか?
2016年 2月 01日(月曜日) 00:00

学校で英語を勉強する目的とはなんでしょうか。受験のためとか、就職のためにTOEICのスコアを上げなければならず、英語を勉強している人も多いかもしれません。しかし、義務教育で日本人全員が英語を学ぶのであれば、その目的は当然「英語を使えるようになるため」でしょう。


30年以上前でしたら、日本で英語を使う機会も必要性もほとんどありませんでした。それが今はインターネットのおかげで、その気になればいくらでも英語を使えるような時代になりました。世界中にあふれる情報も英語がダントツに多くなってしまっています。


「英語ができないと困る」という脅迫めいた言い方は、好きではありません。30年前、中学・高校の先生も同じようなことを言っていましたが、かつての同級生はほとんど英語など使っていません。英語ができないから困っているという人もほとんどいません。実際には、英語が使えないと本当に困るという人は、それほど多くないのではないでしょうか。私は、「英語ができないと困る」というのではなく、「英語が使えると色々いいことがある」と生徒には話しています。


私は英語と中国語がある程度使えますが、使えるようになってよかったと思っています。やったらやったでいいこともある。少なくとも私は「やっててよかった」と思っています。


例えば、同じマンガを読んでも、日本語と英語では感じ方が変わってきます。本も、元が英語のものは、英語で読んだ方が楽しいでしょう。翻訳だと全然面白くなかった本が、英語で読んだら感動することも多くあります。また、英語の歌を聞いて、歌詞を心から感じられるのもうれしい。言葉は、私たちの「知的活動」や「感情」を仕切っています。だから、楽しみも2倍になるのです。


現実的に、今、英語は国際的な共通語になっています。国際的共通語としての英語」ということがよく言われていて、アメリカやイギリスで使われている英語だけが正しいわけじゃない、というグロービッシュな考え方が主流になりつつあります。アメリカ・イギリス人だけではなく、中国人・韓国人・東南アジア諸国・ヨーロッパ人・南米・アフリカ諸国など他国の人と交流するのに、今は英語が一番通じるのです。


また、インターネット上で使われている言語も、圧倒的に英語が多い。日本ではとりあげられないニュースも、英語なら必ずあります。例えば、福島の原発事故関連のニュースでも、日本のメディアでは出てこないものが、英語だとたくさん出てきます。英語圏以外の国でも英語のニュースを出しているので、いろいろな国でどう報じられているかも、なんとなく知ることができます。英語ができなければ、日本のニュースしか入ってきません。


大学で、何かを研究するにしても、やっぱり英語の情報が一番多い。だから英語が読めないとなかなか研究もできないし、もしとてつもなくすごいことを発見しても英語で発表しないと世界からは相手にされません。


現在、世界中の若者がマンガやアイドル、日本食など日本のポップ・カルチャーにあこがれています。でも、日本語ができる人は少ない。だったら私たちが、英語で世界中の人に日本の文化をもっと発信していけば、今よりもさらに日本の人気があがります。アメリカ人やイギリス人に発信するということではありません。英語は今では国際的共通語です。英語で発信すれば、英語圏以外の多くの人にもわかってもらえます。


私は英語以外にスペイン語と中国語がある程度できるのですが、本当は「英語」ではなく、「外国語どれでもいいから1つ」をやるような仕組みにした方がいいと思っています。今のところは現実的に英語がいいかな、ということです。英語以外の外国語も使えるようになれば、人生が3倍、4倍楽しくなるでしょうし、もっと多くの外国人に日本のことを知ってもらうことができます。


今の日本では、やはり英語が一番身近な外国語です。本も映画も簡単に手に入ります。アラビア語やポルトガル語などのマンガはさすがのAmazonでも売っていません。ですから、とりあえず英語や外国語を使うコツを覚えてしまったら、どんどん他の外国語もやってほしいと思います。とっかかりとして今は英語をやろうじゃないか、ということです。