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はじめに
2016年 1月 25日(月曜日) 00:00

日本人のみなさんに1つお聞きしたいことがあります。日本の学校の英語教育に満足していますか?みなさんは、小中高で10年間も英語の授業を受け、入試に向けて膨大な時間を費やして必死に勉強してきましたよね。時間だけでなく、塾や予備校、参考書や問題集などにお金もかけてきたでしょう。その結果、どうでしたか?




私は中学で英語の教員をやっています。教員になってはや20年。ある意味、多くの「犠牲者」を出してきてしまいました。さんざん受験勉強をして大学に受かったはいいけれど、英語の小説1つ読めない。英字新聞も読めない。英語でメールを書こうと思っても、和英辞書ひきひき、しまいには途中でイヤになってやめてしまう。


会社の上司からは「これからの時代、英語1つできないで昇進できると思うな!

と脅され、毎日通勤電車でTOEICの問題集を読んでいる。そんな卒業生が目に浮かんでしまいます。


書店の英語コーナーに行くと、あまりの英語本の多さに圧倒されます。どうしてこんなにたくさんの参考書や問題集が必要なのでしょうか。教育業界でも英語英語と大騒ぎ。政治家や官僚だけでなく、いろいろな肩書の大学の英語の先生や、カリスマ英会話講師、カリスマ英語コーチなどなど、英語教育業界はカリスマの卸問屋かと思ってしまうほど、いろいろな人が英語教育について好き勝手言っています。こんな状況で、果たしてまともな議論ができるのでしょうか。


そんな中、NHKテレビや雑誌などで有名な大学の先生方が集まって、近年の英語教育を取り巻く状況に警笛を鳴らすため、緊急出版されたとのこと。「これはおもしろそうだ」と思い、わざわざ購入して読んでみたのですが、驚きました。とてもではないですが日本を代表する英語教育の大学教授共著とは思えない内容だったのです。まともな議論に全くなっていないのです。


「生徒思いの英語教員や語学の専門家が、無責任な政府や財界に反旗を翻す」という構図はメディア受けするでしょうし、大学の先生が言うことだから正しいと思う人も多いでしょう。しかし、小中高と6~10年も学校の授業を受け、さんざん受験勉強もして、大学でも英語の単位をとらされて、それでも満足に英語が使えないのは、一体誰のせいなのでしょうか。


英語に限らず、教育の話になると、政治家や大学教授などの専門家、テレビに出てくる評論家の言葉ばかりが取り上げられていますが、毎日生徒を相手にしている現場の先生の声は、あまり耳にすることはないと思います。そこで、現役英語教師である私の声に耳を傾けていただいて、英語教育を「まとも」にするためには何が必要か、一緒に考えていただきたいと願い、コラムを書くことに踏み切りました。


専門家と呼ばれている先生方と同じ著者の他の書籍、ブログや雑誌記事も取り上げて、英語教育にまつわる議論がどれほどおかしいのか考えていきたいと思います。私が学校で毎日やっている英語の授業や、生徒の様子も紹介しながら、私が考えるまともな英語教育についてお話しします。


教育は、政府のものでも専門家のものでも、学校の先生のものでもありません。普通の国民、つまり生徒や保護者のものです。先生でも専門家でもない、子供がいる保護者や子供向け英会話教室の関係者、普通の国民のみなさまからのご意見をお待ちしております。