商社マンの英語縦社会の格差 |
2017年 11月 27日(月曜日) 00:00 | |||
ここからは、実践的にグローバルで活躍している商社マンは、英語力を仕事でどう生かしていのか。英語の次にビジネスで重要視されている言語など、商社マンの語学力の実態について考えて行きたいと思います。
スーツケース一つで世界中を飛び回り、外国人と英語で商談を進めていく商社マンに対する世間のイメージは、このようなものでしょう。しかし、実際にはそんなことはなく、同じ商社マンでも英語力のレベルはバラバラなようです。
貿易ビジネスでは情報が命になります。政界とのパイプを築く必要があるアメリカのワシントンDCやイギリスのロンドン支店長クラスになると英語力はもちろん、現地の有名大学でMBA取得などの最高学歴も求められます。自力ではどうにもならないレベルです。
貿易英語を究めた人が行き着くのがここです。同時通訳には正確な伝達に加え、適切な言葉選びも求められます。時には商談をスムーズに進めるために語調を変えて冗談を交えることも必要で、英語力だけではなく、頭の回転の速さも求められます。
英語も話せないのに一人で海外の子会社へ出向というパターンです。多くの商社マンが恐れるのがこのパターンですが、現地にはマネジメントクラスとして乗り込むため、英語で時には社員に解雇を言い渡すこともあります。商談以外のスキルが求められるので、必然的に高度な英語が必要になります。
ほとんどの商社マンが経験する海外駐在ですが、英語圏に行けば日常から仕事まで全て英語なので、困らない程度の英語力は身に付きます。ただし、巨大支店に行くと日本人スタッフも多く、日本語だけで仕事が成り立つことがほとんどです。中には英語が話せない人もいます。
海外からの来客案内もたまにありますが、英語を使うのは海外支店との電話やメールがほとんどです。最初は先輩の話し方やメールの定型文を真似することから始まります。最悪、電話で英語が聞き取れなくても、メールでお願いします、と凌ぐことはできます。
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