ジオス・Aeon元スタッフが経験した英会話スクール裏事情。
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2010年 9月 03日(金曜日) 12:00 |
大手の英会話スクールはたいてい、レッスン料を前払いさせます。その方法はあくまでもスクール側にとって都合が良いだけのことなのですが、そのことが分かる客は当然納得しない姿勢をみせます。
その際にこちらが言う言い訳はこんなものになります。
「前払い制はあくまでも生徒さんのためです。前払いで資金力をつけ、良いインストラクターを採用し、しっかりした研修をさせて、完璧な形でレッスンの臨めるような態勢を取っているのです。 月謝制でも出来ないようなないのですが、そうすると、インストラクターの訓練をするだけの余裕はありません。臨時雇いのインストラクターばかりになることになります。そうするとインストラクターの質は相当悪くなりますよ。 より良い環境を整えるためにも、前払い制は必要なのです。それに、生徒さんの立場に立つと、前払い制でお金を払うことで、自分に縛りが出来る、長続きするというわけです。 それは、英会話スクールを経営しているうちに関しても言えます。生徒さんから大事なお金を預かるわけですから、変なことは出来ない。 信用ある英会話スクール経営をしなければならないという義務感が生まれるのです。月謝制だったら、その月その月の経営をこなしていくのに精いっぱいですよね。ですから、生徒さんのための最善の環境を整えるところまではいかないのです」
などと、毎日、わたしも他のスタッフも言いたくないですが、演技をしながらキレイごとを並べているのです。こう言えば、たいていのお客さんは納得するのですが、なかには、
「資金力が必要なのはおたくの勝手でしょ。経営努力もしないでそれを生徒の負担にするのは納得できない」
と食い下がってくる人もいますけど。そう言う人には、 「そうしたいのはやまやまですが、今は銀行も貸し渋りしますから、経営努力といっても難しいみたいですよ」
と業務マニュアルで言うことになっているのです。
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