You are in:
of web site.
大手英会話スクールは営業成績によって試用期間が変わる |
ジオス・Aeon元スタッフが経験した英会話スクール裏事情。 | |||
2010年 6月 04日(金曜日) 12:00 | |||
正規の社員になるまでには試用期間があります。これは労働基準法にも決められていますので合法なのですが、期間には最長3ヵ月と決められているようです。ところが、うちのスクールでは、営業成績によって、最短でも3ヵ月、長い人は1年間も正規の社員になれないのです。 これは明らかに法律違反ではないかと思うのですが、社員の誰も会社の方針に文句を言う人がいませんので、野放し状態になっています。 うちのブランチに来た新卒の男の子もかなり成績が悪く、入社してたびたび再研修を受けたのですが、どうしても客に強く出られないという欠点があるため、本人にはやる気があるにもかかわらず、資質がないという判断を下されたのです。せっかく新卒で入社したのだから、1年もたずに辞めたらどうしようもないと本人も思っていたのでしょうが。 「どうしても客の気持ちになっちゃうんですよ。ですから、うちのシステムをどんどんまくしたてることは出来るのですが、いざお金の話になっちゃうと引いてしまって、お客さんの判断に任せてしまうのです。家に帰って考えるなんて言われると、そうですか、なんて言ってしまって、それ以上突っ込めないんです」 確かに人情としては分かりますが、うちのスクールのシステムではそれじゃ商売にならないのです。 それが災いして、入社半年になってもまだ正社員にはなれないでいます。彼の場合は、明らかにこういう商売には向いていない性格なのでしょう。つまり、最初はだれでも客の気持ちになってしまうことはあるのですが、しばらくすると、職業意識に目覚めて、平気になるものなのです。彼のようにいつまでたってもダメな人は早く見切りをつけた方がいいのです。 ちなみにわたしの場合は、3ヵ月で正社員になれました。わたしは中途採用入社ですから、仕事というもの、会社というものが分かっていましたから、どんなに理不尽な営業であろうとそこにいる以上仕方ないという割り切りが早かったのでしょう。 人それぞれに、エンジンのかかるのが早い人と遅い人がいます。また、そうではなく、その職業に合わない人もいます。適性の判断は早くした方が、会社にとっても有益ですし、本人のためにもなります。 彼のような明らかに適性を欠いた人を、単に営業成績が悪いからといって正社員にもぜず、さりとてクビにしないというのは、経費を削減している(営業がダメでも事務の仕事は出来るから、その分働き手にはなる)とはいえ、飼い殺しとしか思えないのです。
|