キャッチセールスまがいの営業をしていた高額な英会話スクール |
ジオス・Aeon元スタッフが経験した英会話スクール裏事情。 | |||
2009年 12月 25日(金曜日) 16:49 | |||
その英会話スクールはもうつぶれてしまったり、名前を変えているのですが、街頭や本屋さんの前で客を捕まえて、おいしい話をしてスクールに連れ込み、営業していたのです。そのスクールにはうちも大分生徒を取られたものです。 どういう方法で、生徒を騙すかというと、街を歩いている社会人1年生くらいの気弱そうな男性、女性に声をかけます。 「旅行のアンケートに答えていただけますか」 「留学について市場調査をしていますけど、アンケートに協力してもらえますか」 というものです。どうしてわたしが知っているのかというと、マネージャーから、どんな営業をしているか調べてこいと言われたからです。 その女性は23歳ぐらいで、一見感じの良い人でした。そこにはうちと同じようなブースがあって、そこでアンケート用紙を書かされました。行きたい国はどこか、これまでに行った国はどこか、英語はしゃべれるかなど、うちでもよくあるような質問が並んでいました。 わたしは、何もしらないふりをして、相手の話を聞いていました。アンケートを書き終わると、いよいよ本題に入ったのです。 「アメリカに行ったんですね」 「高校のときにホームステイを経験したんですね。でも、いまではせっかく覚えた英語も忘れかけていますね」 などとおいしい話をしたものですから大変です。奥から責任者らしき人まで現れて、一生懸命スクールに入ることを勧めていました。 「英語は絶えずしゃべれる環境にいないとすぐに忘れてしまいますよね。うちではレッスンの他にサロン形式で、自由に英語を話せるスペースがあり、生徒は無料なのです。ぜひ入学してください。あなたのように留学を経験された方は、いま特別に割引をやっていまして、3ヵ月のレッスン料が無料になります。 その根気と迫力はおおいに勉強になりましたが、とりあえず、自分は結婚しているので、夫に相談しますからとか適当なことを言ってその場から逃れたのです。もちろん、その日から携帯電話に電話がかかってきましたが、夫に反対されているの一点張りでなんとか逃げることが出来ました。 しかしこういう荒っぽい営業をしているところは長くは続かないんでしょうね、2年後にはつぶれてしまったのですから。ほとんどが都会で営業していてこの10年で大半がなくなったように思います。
|