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潰れた英会話のジオスの経営戦略
ほんとにあった!失敗しない英会話スクール選び
2015年 1月 26日(月曜日) 00:00

時代にあって、これだけ多くの支持を集めているのですから、それぞれ時代のニーズにぴたりと適合した教育理念やカリキュラムを展開しているといえるでしょう。ECCの創設は1960年代、旧NOVA・ジオスの創設は1980年代、いわばECCは50年企業としての老舗スクール、NOVAやジオスは30年持たない企業だったわけです。その他、GABAやAtlasは1990年代に設立され20年企業としてあと10年の壁に挑もうとしているのです。

興味深いのは、当時のECCとNOVAはそれぞれ対極にあるといってもよいほど、異なった理念をもっていることです。当然、カリキュラムやレッスンの展開方法もかなり差異がみられます。端的にいえば、ECCはあくまでも独自の展開をはかっている点が、特徴的といえるでしよう。

グローバル人材を養成するためには教育のグローバル化が必要です。こうしたポリシーに基づいて、自校の海外拠点を積極的に設置している学校もあります。当時のジオスがそれです。ジオスというネーミングは地球規模で教育機会を提供していきたいという、ジオスのポリシーは伝わってきます。

そのポリシーにのっとって、ジオスはバンクーバー、シドニー、ニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルス、台北、ブリスベンに海外校を開校していましたが、この急展開が仇となり、まずこれらの海外校がクローズして、日本の国内校にも大きなダメージを負ってしまうのです。

この海外校はジオスの生徒なら誰でも利用することができますから、ジオス日本校であるレベルまで英会話を習得した上で海外校に転校し、実際に海外の生活を体験しながら、日本で学んだ蓄積の上に、さらに実践的な英会話能力を積み上げていくことができるというシステムになっていました。

こうした制度は、ジオスが、海外生活体験を通して、言葉の背景にある文化や習慣、風土など人を取り巻く環境をも学び、理解することを通して表現力もより高め、深めていくことができると考えているからです。

留学というほど正式でなくとも、海外旅行、あるいは海外滞在を楽しみながら、日頃培った英会話能力を実際に使いこなしてみたい。そうした希望をかなえる海外の研修施設が充実していることも、ジオスの特徴のひとつでした。

ジオスは、英会話の力だけでなく、遊びながら学べる場として、日本国内にも四国・鳴門、南紀・白浜、阿蘇、妻科に、ジオスの生徒なら誰でも利用できるウエルネスクラブを所有しています。プール、全天候型テニスコート、キャンプ場、バーベキューガーデン、パター練習場、サウナなど、盛りだくさんな設備が整っています。

ジオスウエルネスクラブは海外にも設置されていますから、レッスン仲間と誘い合わせて海外旅行。ジオスの海外ウエルネスクラブで、自然とスポーツを楽しみながら、日頃養った英会話力を存分に実践してみることができたわけです。

海外の英会話学校と提携関係をもっている学校はほかにも少なくないでしょうが、自校でこれだけ豊富な海外拠点をもっているのはジオスぐらいでした。この海外拠点は、海外で講師として優秀な人材を確保するためにも効果的な役割を果していると聞きました。これもバブル経済がなし得る仕業でした。

ちなみに、ジオスはこれだけの海外拠点に加えて、海外に現地採用のための専用のオフィスをもっており、かなり多額の投資が入っていました。現地採用オフィスに講師希望として応募してきた総数は1万人以上。うち、実際に採用したのは50人(採用率はわずか数%)という記録が残っており、しかもこの厳しい関門をくぐり抜けてきた講師をさらに3カ月研修した上で実際のレッスンを担当させるという厳格なシステムをとっているところも、大きく心引かれるポイントのひとつといえましょう。

このように厳格に選び、トレーニングした講師を、ジオスでは学校のように「担任制」にしており、担任の講師は、自分の受けもちの受講生をとことん責任をもってフォローすることになっています。なお、大手英会話学校は、ジオスに限らずたいてい海外拠点をもっていました。