スマホの翻訳アプリでは外国人とコミュニケーションが取れない |
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作者: Administrator | |||
2021年 7月 06日(火曜日) 00:00 | |||
コロナ後は、できるだけオープンな精神で異文化に向き合う姿勢が問われてくるのは間違いなく、訪日外国人観光客が戻った時、人間関係をうまく運ぶ上で英語が話せたり、読んだりできることは大きな意味を持つようになると思います。 これはビジネスだけでなく、外交にも言えることで、世界平和を実現するためには海外旅行に行って地元のレストランで英語で注文するだけでは十分でないことは明らかです。 「急速に進化した機械翻訳」に、それでもできない3つのこと 中国や韓国、東南アジア、そして英語圏のオーストラリアでさえ、かなり前から外国語を学ぶ必要性について国内で議論されてきました。特に、アジア太平洋地域が世界経済で中心となることで、アジア諸国の言語を学習するというわけです。 問題は、アメリカやオーストラリアなどの英語圏では、全体的に外国語学習熱が盛り上がったことはありません。その理由として、機械翻訳の技術が急速に進化しているために、今さら苦労して外国語を学ぼうとしない空気感があるからです。 日本でも、グーグル翻訳やポケトークなどの音声認識装置を使って、何とか言葉の壁を超えようとしている姿を見かけることがあります。今や、お互いの言葉が理解できない人同士が「簡単に意思疎通できる時代が到来した」と勘違いしている人も多いと思います。 例えば、スマホの翻訳アプリで韓国人や中国人と会話しようとしても、なぜか質問したことに素直に答えてくれないことがあります。言語の仕組みやコミュニケーションを取る際の文化間の違いを知らないまま、ポケトークを使うことは危険行為そのものです。 そもそも異なる言葉の間では、意味が完全に一致すると思われている単語同士でも、100%同じ意味ではないことがほとんどで、お互いが理解したのかさえ確認が取れることはないと思います。 もはや「正しい翻訳とは何か?」という話ではなくなり、重要なのは言葉が変われば意味も100%同じではないということです。日本語でも、英語のbadに当たる「悪い」では曖昧な感じを受けます。「正しくない」とも受け取れたり、「良くない」とも解釈できます。 また、コミュニケーションの性質として言語以外にジェスチャーや顔の表情など、口に出さなくても暗に示されることの方がより重要であることがわかります。はっきり口にするよりも、「目は口程に物を言う」のは万国共通の感情です。 日本では「親切」と思ってした行為が、失礼な行為になることも=中国メディア もちろん、機械翻訳では音も文字もないので対応することができなくなり、話し手や文化間の違いによってコミュニケーション障害が生まれてくるわけです。最も多く日本に旅行しに来た中国人の場合、客が訪問先で食事に誘われた際に「一度は断るのが礼儀」とされています。 誘いが本物かどうかを見極めたいためですが、すぐに誘いに飛びつくと失礼だと見なされることもあります。つまり、好まれる話し方や表情は、国によって違いがあるということです。自動計算機が登場した1960年代のように、自動翻訳機は役に立たないかもしれません。 実際に、言葉や文化の違いなどの深い理解まで含めた対応は、まだまだスマホのアプリでは手に負えるものではなく、全ての人が外国語を英会話スクールなどで習う必要があることに変わりはありません。 異なる言語を知ることは、異なる考え方を知るようになり、物事の様々な見方や他者の考え方を理解するには英語や中国語、韓国語、その他の外国語をネイティブスピーカーとマンツーマン形式で話すしかありません。
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