機械翻訳が進歩しても、日本人はコツコツと英語を学ばなければならない |
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作者: Administrator | |||
2021年 6月 15日(火曜日) 00:00 | |||
できるだけ早く機械による自動翻訳の間違いに気づき、正しく修正できるためには文法と語彙の知識がどうしても必要で、特に読む力が不可欠です。 こうした総合的な英語力がなければ、英語で書かれた論文を読みこなしたり、英語で報告書を作成するなど業務を遂行するあらゆる場面で支障が生じます。実際に、英文法など英語の構造をテーマにした参考書はベストセラーになっています。 「急速に進化した機械翻訳」に、それでもできない3つのこと また、コロナで一般の人たちの間にも日本語のそうした問題意識が広がりつつあるようです。結局、グーグル翻訳などに依存してもテレビ会議やオンライン商談では上手くいかないことがわかってきました。 日本全国の商店街に大勢の外国人観光客が訪れた時、ポケトークなどの自動翻訳機を使ってコミュニケーションを図ろうとした売り子たちは、伝言ゲームのように少しずつ意味がズレていき、最終的に話が全く通じなくなった経験をしています。 機械翻訳をすでに見限った商店街の人たちは、再び外国人観光客が戻ってきても辛抱強くポケトークなどで会話を続ける覚悟がない限り、交渉などの商談をするのは現実的ではないと思っています。 もしグーグル翻訳やポケトークなどで辛抱強く外国人と会話を続けたとしても、機械翻訳には日本人特有の「場の空気」を読むことが決定的に欠けています。 せっかく日本らしさを求めて日本にやってきた外国人観光客は、ポケトークを介入させられることですでに購買意識を失っていることに気づく必要があります。英語を話す外国人の多くは、無意識のうちに相手との心理的な距離を保つ傾向があります。 たとえば、取引先か上司などの関係性や友人など対等な関係性など、その人、その場にふさわしいフレーズや言い回しを選んでいます。特に、初対面の相手には丁寧な言い方をするのが普通です。 しかし、機械翻訳にはそのような配慮が一切できないため、謝罪のメールで相手の怒りを買ったり、微妙な交渉の場面で相手と衝突することがあります。だからこそ、機械翻訳を挟まず、人間同士の血の通ったコミュニケーションをするしかないわけです。 昔から日本人は、相手から英語が苦手なことを許容されたり、不慣れな外国語で必死に意思疎通を図ろうとする態度から、実は信頼関係が作られ、商談が成功することがほとんどです。 機械翻訳の文法や発音は正しいですが、その分会って話した時に行き違いや不信感を生みやすくなっています。今後、機械翻訳はさらなる進化を遂げると思いますが、いくら最適化したところで最終的に決めるのは人間です。 「機械翻訳があるからもう英語話せなくても大丈夫」は本当なのか? 機械翻訳をあくまでツールとして使い、それを自分らしい文章や話し方をするために英語や外国語を英会話スクールなどできちんと学ぶ必要がありそうです。そうやって総合的なスキルを磨いていくしかないということです。 機械翻訳のリスニングに相当する音声認識は、すでに英語ネイティブ並みですが、これから内蔵カメラで相手の性格を特定し、声の調子や場の雰囲気まで最適化してくるように思います。 ただし、苦手なリスニングを克服しないのなら、もっと交渉や議論の中身を充実させ、考えることに集中できる余裕を持つことの方が大切なのかもしれません。
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