「イーオン」 総合評価:40点(60点満点)
すべてが無難な優等生、イーオン
イーオンのイメージは判りやすい。「明るく爽やかに、楽しく英会話」をさせてくれそうな雰囲気です。
テレビ広告も往年の「セリーヌでイーオン」から、坂口憲二、加藤あい、そして2014年から起用中の石原さとみと、有名人を起用したCMを続けている割にはチャラチャラしたイメージはなく、実はレッスンの内容にもきちんと独自のポリシーを持っている様子が伝わってくる。
英会話業界内部からもイーオンの悪い噂はあまり聞こえてきていません。経営面には不安要素はあり、油断はなりませんが、ひとつのスクールとして見た場合、受付の雰囲気は堅苦し過ぎず、おちゃらけ過ぎずのクリーンで潜入しやすい印象を受ける。
要するに、「これといった粗がない優等生」みたいなスクールと言えます。
一般の方が「さぁ、お金に余裕があるので英会話をはじめようか」と思った時は、大手スクールの中ではイーオンが一番安全パイだと考えていいでしょう。イーオンのグループレッスンは最大8人と大人数グループ過ぎて、レッスン中の発言量が極端に減ってしまうので、ラウンドアップレッスンの方がお勧めです。ただ、全体にレッスン料金が高め設定なので、手を出しづらい印象でした。
(管理人)
イーオンの体験レッスン潜入レポート
関東にあるイーオンに体験レッスンに行った時の様子をレポートします。
美容室やネイルサロンが並ぶフロアの一番奥の角にあるイーオン。エレベーターで降り立って、一度フロアを見渡しただけでは見落としてしまうような場所にありました。
フロアの案内板を頼りにフロア奥のイーオンへ。少し重いガラス扉の向こうでは、受付に2人の女性が座っていました。
「体験レッスンご希望の方ですか?」1人の女性がにこにこと私に声をかけ、片方の女性はパソコン画面で何かを確認している様子。「ちょっと様子を見てみたくて寄ってみたんだけど・・・」とさりげなさを装って答えると、「でしたら、こちらへどうぞ~」と応接室らしき部屋へ案内されました。
教室の第一印象は、「明るく清潔」。オフィスのような照明で眩しいくらいでした。
私を迎えてくれたのは、女性の日本人講師と女性のカウンセラーの2人。この教室にはカウンセラーは1人しかいないようでした。夕方の仕事帰りにはまだ早い時間でしたから、レッスンブースの方はまだ静かでした。
コーヒーを出され、まずは渡されたアンケートに記入。英会話教室に来たきっかけや希望の料金帯を書き終わると、タイミングを見計らっていたカウンセラーの女性がテーブルを挟んで座り、「仕事で英語は使いますか?」「どのくらい英語をしゃべれるようになりたいですか?」「他に検討している英会話スクールがあったら教えてください」と雑談を交えてのヒアリング。
この時、可能なら体験レッスンも受けたいと伝えると、続いて、先程あった女性(日本人講師)で体験レッスンがスタートしました。
イーオンの体験レッスンは外国人講師・日本人講師のどちらに当たるかはその時次第と聞いていました。私の場合は、十中八九あの日本人講師だなと予想が付いていましたが、実際に体験レッスンを予約して受けに来た人にはドキドキの時間かもしれません。
体験レッスンは、簡単な自己紹介の後、日本人講師が持ってきたイーオンのテキストに沿って進みました。ここでこの時の日本人講師の評価をしますと、まず、英語の発音は及第点。TOEICは満点を取ったことがあるけれど、英検は1級に挑戦中だと話してくれました。
単語や文法の間違いは細かく指摘してくれるので、文法を厳しくトレーニングしたい人には向いていると言えるでしょう。
この体験レッスンは割合充実感のあるレッスンでしたが、ひとつ気になることがありました。それは、女性カウンセラーがず~っと微笑みながら日本人講師と私のやり取りを横で見ていたました。これは、結構拒否感がある人が多いのではないでしょうか?
この日はたまたまだったのかもしれませんが、レッスンに加わらない人が横で見ているという状況はなんともはや・・・監視されているわけではなかったと思いますが、気持ちのいいものではありませんでした。
体験レッスン終了後、改めて、カウンセリング&受講プランの提案が始められました。
パンフレットに沿った説明と、イーオンにの10段階レベルから私のレベルを教えてくれます。私は中級のレベル8という氷解でした。
イーオンのレッスンはグループレッスンが主体。私はマンツーマンレッスンを希望するとアンケートに書いていたのですが、グループレッスンの良さをちょっとゴリ押し気味に説明してくれました。(イーオンのマンツーマンレッスンは本当に高いので主力売りではないのでしょう)
グループレッスン主体の割に、イーオンの特徴は「担任制」。毎週同じ曜日&時間で通うスタイルで、先生はいつも同じ講師になるというシステムは、一見通いやすそう。その反面、「振替制度」は、レッスンを受ける前日までに連絡をするとその週の中で振り替えるか、または4ヵ月後になるらしく、振替制度はひどく不便だと感じました。
カウンセリングを終え、最後は見積もりのお時間。
ラウンドアップ(少人数グループレッスン)を含んだ受講ブランA、グループレッスンのみのプランB、そして希望していたマンツーマンレッスンのプランCを見せてもらいました。正直、イーオンの料金設定は高いです。特にマンツーマンはレッスン単価が1万円を超えていました。次に高いのがラウンドアップ、一番安いのがグループレッスンなのは、まぁ、当然なのですが。
イーオンの営業はしつこいと評判ですが、「今から始めましょう」「ここで決めてしまいましょう」と「今、ここで」を強調する営業スタイルではありました。
担任制なのに振替制?
担任制のメリットはやっぱり、「先生が担当生徒の英語の上達をしっかりと把握していける」事にあると思います。「飽きる」とか「同じ先生の癖になれてしまう」という弊害を挙げる声もありますが、そういう発言をする人に限って「英会話をあまり勉強したことの無い人」もしくは「既に英語がある程度できる人」であることが多いので、気にする必要はありません。
私個人としては、初心者が初めて通うスクールとしてイーオンはおススメできます。「担任制で、先生とも親しくなれる」環境というのは、レッスンにも張り合いがあって継続しやすいのではないでしょうか。
そこで、振替システムについてですが、確かにこれは便利であるのですが、便利ですがやっぱり担任制を維持したまま振替制も可能にするというのは難しいようで、"100%自由の利く"振替ではありません。
あくまで、あらかじめ決められた"レッスンスケジュール"の中で自分の担任の先生のクラス開講時間に合わせて、同一の週内で振替していくという形なのだ。
仕事が忙しいビジネスパーソンでは仕事の関係でレギュラーとっているクラスの時間以外にレッスンを受けることは困難だったり、振替システムをあまり活用できないことも予想されます。(管理人)
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