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過去に失敗した英会話スクールのマネジメント② スクールポリシー
英会話・語学スクールの選び方 決定版
2014年 12月 27日(土曜日) 23:54

■優秀なアシスタント

英会話スクールにおいて貴重な存在は、やはり何を置いても人材の一言に尽きます。日本人を講師として採用しているスクールの中には、帰国子女や日英バイリンガルの講師がいますが、それ相応に教え方の上手い人材がいる場合があります。

彼らは教務面に非常に熱心に取り組み、日本人の英会話に対する弱点なども確実に把握している場合が多いと思います。このような講師であれば「是非とも我が校に」と考えるスクール経営者の方もいると思います。しかし、そういった人材が来てくれない問題は経営側にある場合が多く、当然ながら上手く使いこなせることは稀でしょう。


英会話スクールのレッスンというものは、いまだに全体の60%がグループレッスンを主体として運営されています。これはマネジメントの面からも効率がいいですし、経費の面からも優れているということになります。

しかし、教務の面から見た場合、グループレッスンをテクニカルに運営しようとすると、レベル分けから始まって、最後にはカリキュラムに則して授業を進めなくてはいけません。

そして、多くの場合はレベル分けが時間帯や教室のスペースや講師の問題で上手く分けることができなかったり、講師に教務をする能力が足りないという理由から講師の力量でレッスンをするために質にばらつきがでたり、ひどいケースではカリキュラムそのものがないということも実際に起こります。

このような場合の実情はかなり悲惨ですが、やる気と実力のある講師(国籍は問わない)が、もっと自分の力を生かすための新天地を求めて転職する場合があります。

経営上最悪なのは、実権が彼らに移ってしまい、彼らに正義感があればあるほどレッスンを自分のスタイルで何とかしようとし、それによってさらにばらつきが出るというケースです。教務面を充実させることがスクールを良くすることにつながるのは確かですが、基準が明確でなく集客上で失敗することになります。責任はもちろんスクール経営者にあるのです。


■スクールポリシーとは何か?

 残念ながらスクールを廃業せざるを得なかった経営者に話を聞くと、その大半が集客面に疎く、教務面に力を入れて話をするのだが前提で、その教務面でさえ講師がレッスンを行う基準となる「ルール」が設定されていないということが非常に多いのです。

レッスンの時間配分、カリキュラムの詳細、講師が自由に使える時間、テキストなど。スクール経営者の中にはこのように断言する方もいます。

 「講師には絶対に好きにさせない」
 「こちらが厳しく統一感を示さなくてはいけない」

残念ながらほとんどの英会話スクールには不良外人が多く、にもかかわらず彼らに払う給料が莫大であることを考えると、この発言にうなずいてしまいます。しかし、スクールポリシーは単なる独裁のためのものではなく、スクールの生命線である講師が喜んで納得するものでなくてはなりません。英会話スクール運営を外国人講師で行うだけでは無理があるからです。

ここで、「あなたのスクールのポリシーは何ですか?」と聞かれれば何と答えるでしょう。一本筋の通った基準がなければそこに集う人材は組織に魅力を感じないでしょうし、基準があっても守られていない状況ではやはり同じなのです。

個人の自由を尊重スタイルでやっていては、この英会話スクール業界ではやっていけません。

「個人の自由を尊重するスタイルが基準だ」「だからこれこれこういった完璧なやり方がある」というのならまあいいでしょう。実際には、あまりにもスクール経営者が経営の根幹を知らないケースが多いのです。


■スクールポリシーは集客につながるか?

まずわかりやすいのは、均整の取れた人材の集まるスクールは体験レッスンに来てさえもらえれば、入会率が上がるということです。あとはどう知ってもらうのかというところですが、この知ってもらうときにもスクールポリシーは大いに役立ちます。


なぜなら現在の英会話スクール業界の現状はまだ、テレビコマーシャルや電車広告のような集客方法が幅を利かせていて、キャッチフレーズは「安い」「少人数」「駅から近い」などの「どこでも英会話スクールは同じ状態」から抜け出していないのです。誰がどこでも同じと思うのか?顧客がそう思うのです。ここでスクールポリシーが他のスクールとの違いとして引き立つ強力な武器となるのです。


スクール経営者であるあなたが、どこもやっているからウチもやりましょう。時代の波に乗り遅れないようにしましょうでは、あたりまえだが通用はしません。理由は同じやり方なら体力のある大手スクールが勝つに決まっているのです。


しかし、「大手スクールでは絶対に不可能な○○をウチはやっていますよ」「こんな画期的なことありましたか」ということができれば、少なくとも今の状態からよりはかなり生徒の集客に結びつく数字が増えるはずです。これはキャッチフレーズにも使えますし、実際に良くなるでしょう。

 「言っていることとやっていることが一致している」
 「尚且つ、そのレベルが非常に高い」

ということを打ち出すことができれば集客の基礎の部分は90%以上整ったも同然です。


スクールポリシーを貫き通す能力のないスクール経営者は、英語の喋れない日本人英会話教師よりも性質が悪い。

これは基本中の基本ですが、基本を見直すことからはじめてみる方が失敗しないマネジメントの近道になるということは間違いないことです。