サウジアラビア人をアメリカ人として講師にさせた英会話スクール |
ジオス・Aeon元スタッフが経験した英会話スクール裏事情。 | |||
2009年 7月 11日(土曜日) 17:24 | |||
英会話スクールが飽和状態になったとき、私のスクールと競合する地域に準大手のGという英会話スクールがありました。そこは関東一円を中心に展開している業界でも中堅のスクールなのですが、あるときそこの生徒だったという人が来て、こんな話をしました。 「いやぁ、Gというところは滅茶苦茶でした。しょっちゅう休講あるし、インストラクターがころころ代わる。そして、とうとうサウジアラビア人をアメリカ人と称していインストラクターにしていたことが分かったから、おたくに乗り換えようと思って来たんだけど、少し入学金を負けてくれませんか」 この話を聞いた時は正直言うと喜びました。というのも、そのGはうちより授業料が安く、生徒の取り合いでいつも負けていたからです。ただ、だんだん経営状態がおかしくなってきているということは聞いていましたのでそのうちいなくなるんじゃないかと思っていましたから、そんな話が飛び込んできたので、ブランチマネージャーと相談して、通常よりだいぶ安い料金で授業を受けさせることにしたのです。 「ご都合はよく分かりました。あなたにだけは特別に年間の授業料を半分にします。一緒に通っていたご友人の方にもこの話をなさって、うちに来るように勧めてみたらいかがですか。でも、授業料の割引はあなただけですから内緒にしておいてくださいよ」 と水を向けるとふたつ返事で承知して、結局3人がうちに入学したのでした。 それにしても、Gはやることがあまりにひどすぎます。サウジアラビア人をアメリカ人と偽ってインストラクターにするなどということは、仮にそのサウジアラビア人の英語が素晴らしくても一種の詐欺になります。とてもまともな商売ではありません。もしかすると、そのサウジアラビア人は不法就労者だったかもしれません。よほど警察にタレ込んでやろうかと思いましたけど、 「そんなことをしたら英会話スクール全体のイメージダウンになって、うちに来る生徒が減るじゃないの」というブランチマネージャーの一言で止めたのでした。
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