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人種差別丸出しの生徒
ジオス・Aeon元スタッフが経験した英会話スクール裏事情。
2009年 7月 11日(土曜日) 16:03

どこから見てもまじめそうな女子大生が入学するときの話です。その人は、大学の経営学部に通っていましたが、将来は世界的な金融コンサルタントになるのが夢だそうで、いまのうちに英会話を勉強しておく、というのが目的でした。

ところが、いざ入学するという段階になっていろんなことを言ってきたのです。

「黒人の講師は絶対に嫌です」

「発音ですか。それなら大丈夫ですよ。うちのインストラクターはみなネイティブスピーカーですし、日本に来てからも難しい研修を受けていますから、白人であれ、黒人であれ発音は全く問題ありません」

「いえ、発音がどうのこうのじゃなくて」

「怖いのですか」

「いえ、どうしても生理的に嫌いなんです」

「あなた世界的な活躍を目指そうとしているのでしょう。それなら人種を差別するような、もしくは誤解されるような態度はいまのうちに直しておいたほうがいいですよ。そうしないと、もし将来クライアントになる人が黒人だったらどうします」

「でもダメなんです。どうしても黒人の講師しかいないというのなら、入学しませんから」

彼女のように黒人が嫌いでどうしようもないという女の子もいれば、黒人しか愛せないから、黒人と付き合うためにぜひ黒人の講師に習ってみたい、と言ってくる人もいるのですから、好みもさまざまなものです。しかし、ここはあくまでも英会話教室なのですから、人種差別だけはしないようにしなければインストラクターとの信頼関係が崩れてしまいますし、優秀なインストラクターなら皮膚の色にこだわらず採用していかなければならない状況もあります。

黒人が嫌いだから他のクラスにしてくれなどというワガママを聞いてくれたら、そのうち男性も、

「ブロンドにしてくれ」

などと言ってくるアホが必ず出てくると思い、収集がつかなくなることが目に見えています。ですから、英会話スクールにおける人種差別は許さないというスタンスが必要なのです。