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親がリストラされてキャンセルしてきた大学生
ジオス・Aeon元スタッフが経験した英会話スクール裏事情。
2009年 9月 25日(金曜日) 12:00

わたしはよくよく大学生と相性が悪いのか、せっかく入学させた大学生ともトラブることが多いのです。まず一発目は、入学して2ヵ月したころになって、突然スクールを止めるので返金してほしいと言ってきた短大生の話です。

「実はお父さんがリストラで会社を辞めたんです。それで、短大ももしかしたら止めなければならないかもしれなし、本当なら来年卒業したら留学するつもりだったんですけど、それも止めました。行こうと思えば自分で働いてお金を貯めて行けるんですけど、お父さんが次の仕事が見つからなくて苦労しているのに、自分だけいいことはできないでしょ。ですから、スクールも止めようと思うんですけど、先払いしたお金を返してもらえないでしょうか」ということだったのです。親の失業で止めたいと言ってきた学生は初めてだったので驚くと同時に、彼女に同情してしまいました。

「でもせっかく勉強してきたのに惜しいですね。まだ4ヵ月も残っているし、残りの金額を返すより、親にしてみればちゃんと英語がしゃべれるようになった方が喜ぶんじゃないのかしら」

「それはそうなんですけど、わたしの気持ちとしては、少しでもお金をお父さんに返して、そのお金で仕事探しを頑張ってと言いたいんです」

もうそれ以上わたしは何も言えませんでした。

次は第二発目、高校生の男の子がスクールにやってきて、入学したいと言ってきました。ひととおりの説明が終わった後、次にレベルチェックとぜひ体験レッスンしてみたいと言うのでその予約を入れ、自宅に帰ってもらいました。

親に話をし終わったころに電話をしました。すると親が出て、

「うちは今大変なんです。父親の会社の景気が悪くて、ボーナスが出なかったんです。それに弟が高校受験でお金がかかるというのに、これ以上の出費は出来ないんです。勉強させてあげたいのはやまやまなんですけど、こういう時ですので申し訳ありません。本人にも今話しましたから」

母親にこう言われてはどうしようもありません。どうせこんなことになるのなら、来ないでくれ、と心のなかで叫びましたけど、その高校生には罪はないのですからどうしようもありません。

高校生の子供の出来具合をチェックする親

その親子は、一緒にスクールにやって来ました。母親に連れられた高校生の男の子です。

「うちの子供は高校でも英語は学年でトップクラスなんです。でも、英語の発音はやはり国の人に習うのが一番だと思って来たんです」

こういうとき、正直言って儲かったと思います。一からの営業をしなくて済むし、後から嫌な電話で親を口説かなくて済むからです。

一応、うちのスクールのシステムを懇切丁寧に説明して、入学することになりました。その高校生の男の子はいかにもおとなしそうな子で、スクールにもちゃんと来ていました。ところが、入学して1ヵ月もすると、母親からの電話が頻繁にかかるようになったのです。

「うちの子はちゃんと来ていますか」

「うちの子は帰りましたか」

「うちの子はどれくらい上達しましたか」

とか、子供が来るたびに電話をかけてくるので、閉口しました。あるときは、どうしても子供がレッスンを受けているところを見たいので、見せてくれというのです。もちろんうちとしてはそれを拒否することはできませんので、見せましたが、暇なときはともかく、忙しいときにはまったく迷惑な話です。しかもグループレッスンですので他の生徒にも迷惑をかけています。それに、子供が来ているかどうかなどいちいち電話してくるのですから、なんて過保護な親だろうと思ったりもしたし、子供の携帯電話にかければいいとも思いました。

「うちの子はいつ帰りましたか。まだ家に着かないのだけれど、どこかで事故にでもあっているんじゃないかしら」

まったくそんなこと知るもんか、っていうんです。そんなに心配だったら、迎えに来い、とでも怒鳴りたくなりました。

現に、スクールまで迎えに来る親だってけっこういるのです。夜の9時くらいに終わるクラスの高校生の女の子は親がクルマで迎えに来ていますから、その子もそうしたらいいのですが、それにしても過保護な親が多くなってきているのは事実なようです。