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史上最悪の「ベネッセ(ベルリッツ)・ECCの個人情報漏えい事件」
2014年 10月 24日(金曜日) 00:00

まさに史上最悪という言葉がふさわしいというべきだろう。ベネッセが運営する通信教育・語学スクール「ベルリッツ」が持つ個人顧客情報約3000万人分が流失し、恐喝や転売に使われた事件が起きた。ちょうど10年前の2004年1月にソフトバンクの「ヤフーBB顧客情報流出約500万人分」という大ニュースとしてメディアに大きく報道されたのを覚えている人も多いだろう。その事件の約10倍の個人情報漏えい事件として史上最悪と名前を付けたのだ。



この事件は当初、単純な情報漏えい事件として扱われた。ベネッセが最初に情報を開始したのは、顧客情報流出をメディア向けプレスリリースで流した。この段階では、どのマスコミとも扱いは小さかった。大手新聞各紙も、わずか200文字程度の記事で報じたのである。

ところが、数日後には、この顧客情報漏えいに絡んで警視庁が容疑者を逮捕していたことをマスコミがスクープすると、メディアは蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。記事では、「顧客情報2000万人分流出、元システムエンジニアの男を逮捕」という見出しで書かれていた。

実際に逮捕されたのは不正競争防止法違反(営業秘密の開示)容疑で、松崎正臣容疑者(39)だ。松崎容疑者は容疑を認め、「25万円で売却した」と供述している。家族名義を含めて計約170万円の借金があったことが捜査関係者への取材でわかった。

警視庁によりますと、松崎容疑者は先月17日、派遣先だったベネッセのグループ会社で、データベースにアクセスし営業秘密にあたる顧客情報およそ1020万件をコピーし取得したようだ。去年の7月から先月にかけてグループ会社のパソコンからデータを転送して持ち出し、名簿業者に売り渡していたとみられており、その際、こんなふうに持ちかけていた。


「イベントで集めた情報で、もういらないから売ります」(松崎正臣 容疑者)

松崎容疑者が売ったとしている名簿業者は1つだが、顧客情報は警視庁が把握しているだけで、少なくとも10社の名簿業者に拡散したようだ。重複分も含めて、およそ1億件のデータを持ち出したと話しているという。また、『毎月1、2回の頻度で15回くらい販売し、あわせて250万円くらいを得ていた』と供述している。

「黒のスーツを着て、普通のサラリーマンの方という感じ」(近所の人)  「システムエンジニアというか、事務的なことをやってらっしゃるのかなと。真面目そう」(マンションの大家)

大量のデータをどのように持ち出したのか。松崎容疑者は業務上、ベネッセの顧客データベースにアクセスすること自体は可能だったが、USBメモリなどの外部の「記憶媒体」にデータをコピーしようとするとエラーが出る仕組みになっていた。しかし、去年7月、松崎容疑者がスマートフォンをパソコンに接続し充電しようとしたところ、偶然、データを移せることに気づいたということだ。

松崎容疑者は「生活が苦しく、金が欲しかったので顧客情報を持ち出した」と供述しており、同庁は、情報の売却で得た金の使途を調べている。捜査関係者によると、松崎容疑者は貸金業者から約60万円を借り、ほかに家族の名前でも約110万円の借金があった。パチンコや競馬で浪費したことに加え、家族の入院が重なるなどして借金が膨らんだという。


松崎容疑者は解雇されるまでSEとして月収約38万円を得る一方、月11万円の借金返済や7万円の家賃支払いなどがあった。調べに「幼い子供が2人おり、生活が苦しかった」と供述している。