となりの国ニュージーランドに行くことになりました |
2015年 4月 24日(金曜日) 00:00 | |||
ニュージーランドと言う国をご存知でしょうか。オーストラリアの東、ニュージーランドの北東にある島国です。人口は当時で約400万人。そんな国ですが、多くのニュージーランド人がオーストラリアに移住して働き、本国の家族へお金を送金しています。滞在先のシドニーで、そういう方と出会う機会がありました。 私が City でたまたま英語修行と称したウィンドウショッピングをしていた時に入ったお店で、ニュージーランド人の方が働いていたのです。彼は、私が日本人と知ってとても興味を持ってくれました。私は海外生活をしている間、とても多くの親日家の方に出会いました。日本がこれほど愛されているのかと、本当にうれしかったです。 また、ニュージーランドと日本には多くのつながりがあるのだと教えてくれたのも、彼です。例えば、ニュージーランド人の中でもマオリは体が大きく、あのガリバー旅行記のモデルになった島とも言われています。代表チームのオールブラックスで知られているようにラグビーも盛んです。 日本の大学に留学に来たニュージーランド人が選手として活躍していることもあります。英語学習に付き合ってくれていた彼は、ある時私にこう尋ねかけました。「もし君に興味があるなら、僕の生まれたニュージーランドに行ってみないか? 今度ちょうどいとこの結婚式があって、出席する予定なんだ」。 ハワイ、オーストラリアで西洋文化を見ていた私は、ここで歴史家になりたかった心がよみがえってきました。日本にいた時はその存在すら知らなかった国、ニュージーランド。いったいそこにいる人はどんな生活をしていて、どんなことをして暮らしているのだろう。どんな歴史があって、どんな文化を持っているのだろう。気になった私は、クリスさんとも相談して、彼の国に行ってみることにしました。 実際はまだまだ英語を理解できなかったので、筆談を含めた形で時間を掛けて彼が言いたいことを理解したのですが、それは裏話ということにします。 ニュージーランドに到着した当初は、友達と一緒にマオリ民族の結婚式に参加したり、彼がいろいろと島内を案内してくれたので、楽しく過ごしていました。しかし、ニュージーランドは小さな国です。すぐにやることがなくなってしまうのです。この時、何を考えたのか、帰りのチケットの日付は2ヶ月後になっていました。 彼から紹介された家を借りて1人で住んでいたのですが、やっぱりニュージーランドでも英語が話せない私は、今でいう引きこもりになっていました。引きこもって、ニュージーランドに来る前にオーストラリアで買った釣りに関する本を違うノートに訳し、ひたすら音読していたのです。 もうこれしかないと、ニュージーランドの寒さに耐えながら、一生懸命読んでいました。たまに気が向くと、Downtownとは言っても人口400万人の国のDowntownですから、町の商店街のような感じです。 近くのカレッジに行って、話してみようとしました。ところが、オーストラリアとは違い、ニュージーランドでは日本人は珍しいのです。だから、オーストラリアの大学ほど気さくには話しかけられる環境ではありませんでした。 時々、ニュージーランド人の友達の妹さんが様子を見に来てくれたりしていましたが、お茶を淹れて飲んでいても、話が続かないので気まずいのです。会話のキャッチボールが成り立たないので、向こうがせっかく話題を振ってくれても、こちらがそれを膨らませることができず Yes、Noですぐ終わってしまうことが続きました。そんな経験もあって、ニュージーランドで2ヶ月滞在したうちの半分以上は家にこもっているというダメっぷりを、私は発揮してしまったのでした。
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