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アラサーの短期留学は英語力・キャリア共に無意味
経営力で分析優良?ダメ!!英会話スクールの研究
2016年 3月 11日(金曜日) 00:00

厳しいことを書くが、はっきり言ってアラサー(20代後半~30代前半)の短期留学は、メリットよりもデメリットのほうが多い。アメリカやイギリスに留学すると、多くの日本人留学生を見かける。下は高校生から上は50代まで。一番多かったのが30代前後のアラサーだ。


そんなアラサーは、MBA留学などで長期間滞在している人よりも、1年弱の短期留学で来た人が多い。目的はそれぞれで、留学生活を満喫しておられた方も大勢いる。その一方、人生逆転のチャンスをかけて短期留学された場合、その思いとは裏腹に、何も変わらない自分にフラストレーションを感じていたような方が多かったように見える。


短期留学で十分な英語力は備わらない

短期留学といえば、最近はフィリピンが人気。アメリカやイギリスに比べて物価が安いので、短期留学という点ではニーズに合っているのかもしれない。

場所がどこであれ、知っておかなければならないのは「英語は簡単に喋れるようにはならない」ということ。人間の脳は多言語を習得するのに適した構造にはなっていない。クリティカルピリオドと言って、ある年齢(説によるけど10歳とか)を越えると、母国語以外の別の言語の習得スピードが格段に遅くなる。


アラサーが「これからはグローバル化の時代、英語くらい話せて同然! (そして英語ができれば今のクソみたいな会社から、高収入で知名度のある外資系企業に転職できる・・・)」と思って一念発起して、本屋に行って「英語は◯◯メソッドで学べ!中学文法でペラペラになる方法」のような本を買って、大手の英会話スクールでワーホリで来たカナダ人やオーストラリア人ネイティブとおしゃべりして、その後短期留学を1年くらい行ったところで、仕事ができるレベルの英語力にはまず到達しない。

アラサーが仕事で使えるレベルの英語力を身に付けることは、原理的には可能。実際に大人になってから英語を勉強して、そのレベルに達した人はたくさんいる。しかしそのためには莫大な時間が必要。短期留学では「なんとなく慣れてきた気がする」くらいのところで終わってしまう。


○短期留学はキャリアアップにならない

短期留学はキャリアの面から見ても、あまりお勧めできない。そもそも論として、企業が採用を行うにあたって候補者を選ぶポイントは「会社にどれだけの価値を与えてくれるか」だ。言い換えれば、どれだけ売上を上げてくれるかということになる。会社は営利団体だから、当たり前のことだ。

アラサーが留学をするのであれば、その期間仕事の経験値を習得できないことになる。であれば当然、仕事で使える知識や技能を身につけてくる必要がある。(賛否両論はさておき)MBAでは経営全般の知識を学べるし、科学系の専攻なら帰国後にその分野の研究職という道がある。

短期留学では、こういった実践的スキルが身につかない。アラサーが面接で「異文化の人たちと生活をしたことで、視野と考え方の幅が広がりました」と言っても、面接官にとっては「何を新卒みたいなこと言ってるんだ」になる。おまけに英語力も身についていないから、短期留学そのものはキャリアアップの役に立たない。人事担当者もこの辺りのことはわかっているので、短期留学と聞いただけで拒絶反応を示す人もいる。


○短期留学は人生の夏休み

短期留学のメリットを挙げるならば、それは人生の夏休みという点だ。日本での生活にちょっと疲れてしまったので、リフレッシュしたいというのであれば、短期留学は面白いかもしれない。長い海外旅行と思ってもらえればいい。

実際、アメリカで見かけた短期留学アラサー軍団も、人生の夏休み的な感じの人が多かった。語学学校の授業の後はビーチに行ったり、休みの日にはアメリカ各地に旅行に行っている。


そういう意味では、ヨーロッパ各地に行けるイギリスが場所としては個人的にオススメ。アメリカも国内に有名なところがたくさんあるから面白い。というわけで、短期留学を考えているアラサーは、自分にとってそれが本当に必要なのかをよく考えたほうがいいと思う。留学代理店が言うほど英語力は伸びないし、キャリアにとってはむしろマイナスの影響が大きい。