札幌の英会話スクールランキング！英会話教室を徹底比較し評判や評価を口コミ、体験談で公開！

その日は遅番だったので、わたしがスクールに着いたのは12時ごろだったと思います。スクールのドアあたりにひとだかりがあって、警官の姿まで見えたのです。
「何があったんですか」

「大変だったんですよ。いきなり、外人の女の人が飛んできて、Ｉはどこにいるのか、Ｉをどこに隠した、と騒いだんです。わたしも訳がわからなかったし、相手が何を言っているのか分からなかったから、あいまいな返事をしていたら、電話をちぎったり、書類をバラまいたりして大暴れだったんです」

彼女の話によれば、スクールに来てドアを開け、オープンの準備をしていると、その女性が飛び込んできたそうです。大暴れしているときに生徒さんがやってきて、あわてて100番したそうなのです。

その女性は警察官が来ても暴れて、パトカーに連れられていかれたそうですけど、後で警察に呼ばれて事情聴取されることになったのです。
そうして、その女性が殴りこんできたのかといえば、彼女の恋人が実はうちのスクールのインストラクターをしており、どうも生徒の女性と出来ていたらしいのです。
その女性はインストラクターと同棲しており、彼氏がときどき外泊するので問いだしたところ、他に好きな人が出来たから、君と別れたい、という話をしたのだそうです。

それ以来、彼はアパートに帰って来なかったそうです。どうも生徒のアパートに転がり込んでいるのではないか、というんです。男に逃げられて、一人きりになり、彼女がそれだけ心細かったのだろうかと、状況を知る彼女に少し同情してしまいました。
もちろん、誰が悪いわけではありません。しいて言えば、生徒と付き合うところを禁止しているスクールの規則に反したインストラクターが悪いのですが、しかし、世の中、男と女のことは、人がどう禁止しようが、出来てしまうものは仕方ありません。
このケースでは、たまたまインストラクターの恋人が外国人で、彼氏に逃げられて、知らない土地にひとりぼっちにされてしまったということだけが問題だったようです。そこがアンラッキーだったということでしょう。

うちのスクールとしては、一応規則でインストラクターは生徒と付き合ってはいけないことになっており、しかも警察沙汰の事件まで引き起こしてしまったのですから、体面上もインストラクターを解雇にする他はなかったのです。

結局、しばらくして、インストラクターは帰国し、生徒さんもスクールをやめてしまいました。
そこでひとつ思ったことは、外国人の女性は強いな、ということでした。もし、日本人の女性が同じ事をされたら、大半の人は泣き寝入りして、去っていくのではないでしょうか。まして、男の職場に殴りこむなどということはないのではないでしょうか。

わたしは、暴れている現場を見ていませんが、わたしが同じ立場だったら、彼を刺すかもしれませんけど、殴り込みはしないだろうと思います。