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そして英会話業界大手のECCが流出名簿を買った
2014年 11月 07日(金曜日) 00:00

ベネッセの顧客情報漏洩事件で、英会話学校大手の「ECC」(大阪市)が、ベネッセから流出したとみられる高校生約2万7千件分のデータを名簿業者から購入し、ダイレクトメール(DM)の発送に利用していたことが7月18日、分かった。ECCが同日公表した。


記者会見をするECCの花房副社長記者会見するECCの花房副社長(右)


 ECCによると、データを購入する際、名簿業者側に取得方法を問い合わせ「個人情報保護法の施行前に住民基本台帳から入手した」と説明を受けたという。しかし、7月15日、名簿業者側から「ベネッセの顧客データが含まれている可能性がある」と連絡があった。

 ECCは2~4月、大阪市の名簿業者から3回にわたり、大阪府、兵庫県、名古屋市の高校1、2年生の計約7万5千件分のデータを約60万円で購入。2~5月、データを利用し、高校生向け進学塾の入学案内のDMを約6万6千通発送した。購入したデータのうち約2万7千件分がベネッセの顧客データとみられるという。

 ECCにデータを販売した名簿業者・文献社は「昨年11月に千葉県の業者から約800万件の個人情報を約400万円で購入し、一部をECCに売った。不正に流出したものとは知らなかった。今後は販売しない」としている。

 ECCは「今後、ベネッセから流出したとみられるデータは使用せず、名簿業者から名簿を購入するのもやめる。捜査への協力依頼があれば協力する」としている。