TOEICパート別リスニング編の徹底攻略 |
新ナレーターのクセは過去問題集で対策が可能になる。先読みテクニックも短期スコアアップに通じることを知ろう。毎回ほぼ同じナレーター(イギリス人女性)が登場するので、毎回受験している人はほど、イントネーションや声質に馴染みがあって聴きとりやすい。しかし、先ごろそのイギリス人ナレーターが、ややクセの強い別の人物に変わった。 今までの公式問題集でもおなじみのアメリカ人男性・イギリス人女性・カナダ人男性・オーストラリア女性の4人だったが、発音のクセは国籍や個人によって異なる。イギリス人女性が引退し、新しい人の英語が聞きとりづらいため苦戦する受験者が続出している。 対策としては、イギリス国営放送(BBC)の公式ホームページで閲覧できる、ニュースや番組の動画を聴いておくべき。日本人にとって発音が特徴的なイギリス英語に耳を鳴らしておくことで、万が一ナレーターが変更した場合にも慌てずに対応ができるようになろう。 1 Part1 写真描写問題は、洞察力と日常を表現する語彙を強化すること 2 Part2 応答問題は、最初の1語の聞き取りと表現の蓄積が鍵 3 Part3, 4 会話・説明文問題は、設問の先読みで精度をアップさせること 4 Part5, 6 短文・長文穴埋め問題は、選択肢を先にチェックして、問題の形式を把握していくこと 5 Part7 読解問題は、テクニックを駆使して速読力を向上させること 点数が400点以上の中級者であれば、各自が苦手なパートを重点的にフォローする学習法も効果的だ。各パートごとの攻略に特化した教材を利用して、賢くスコアアップを目指そう。 まず、パート1の写真描写問題で求められるのは、提示された写真から情報を読み取る洞察力と、日常的な情景を表現するための基本的な語彙力。これらを磨くためには、初級~中級者向けの教材がおススメ。 パート2の応答問題では、特に会話関連の語彙力が問われる。そこでネイティブがよく使う会話表現や、ひねりのある応答など、多様なフレーズを身につける必要がある。そのためには、本番に近いいじわる問題を多数入れた教材が役に立つ。 パート3の会話問題、ならびにパート4の説明文問題のリスニングで重要になるテクニックは、音声が流れる前に問題と選択肢を先読みしておくこと。このパートでは、あらかじめ設問と選択肢を文字で読むことができる。設問の内容を把握しておくことで、効率のいいリスニングができるのだ。 先読みの精度と速読力を高めるためには、問題の傾向とパターンを押さえつつ、日常会話やスピーチによく使われる単語やフレーズを強化しよう。 パート5と6は、短文・長文の違いはあるが、どちらも同じ穴埋め問題に変わりはない。対策としては、きちんとした文章構文力を培うことが何よりも大切。つまり、文法力と語彙力を磨くことがスコアアップに近道だと心得よう。 実は、地道な努力にプラスして、スコアの底上げにつながる裏テクニックもある。例えば、パート5の場合、必ずしも問題文をすべて読まなくても、正解を導き出せるのだ。基本の文法力と語彙力とともに是非身につけてほしい。 パート7の長文読解問題は、リーディング問題全100問のうち、48問とほぼ半分を占めている。ただし、じっくり考えれば解ける問題が多いという特徴もある。つまり、パート5と6でいかに時短して、7のためにできるだけ時間を残せるかが鍵となるのだ。 こうした時間配分のテクニックは、日頃から模試を反複することで自然と体に覚え込ませるのが一番効率がいい。長文を読むにあたっては、スラッシュリーディングなどの学習テクニックを駆使して速読を目指すのが望ましい。
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