札幌の英会話スクールランキング!英会話教室を徹底比較し評判や評価を口コミ、体験談で公開!

You are in: Home 遠藤五輪担当大臣とALT派遣会社インタラックの癒着・献金事件 札幌市の英語助手派遣中止 戸惑う子供ら/生活困窮の講師も of web site.
札幌市の英語助手派遣中止 戸惑う子供ら/生活困窮の講師も
2016年 5月 19日(木曜日) 00:00

札幌市の小学校でALTとして働く予定だったフィリピン人女性とノバが交わした雇用条件通知書。派遣中止で女性はALTの職に就けなかった。



札幌市内の市立小中学校で5月から予定していた英語の外国語指導助手(ALT)の派遣が中止となった問題が、学校現場などに波紋を広げている。児童や生徒、保護者からは戸惑いの声が上がり、働く場を失って生活苦に陥ったALTもいる。市教委は2017年度の事業で入札時期を例年の3月より前倒しし、受託業者が人材の採用にかけられる時間を長くするなど、改善を図る方向で検討に入った。


「中学校のALTの授業を楽しみにしていたのに残念」。小学校でALTの授業を通じ、英語に親しめるようになった東区の中学1年の男子生徒(12)は肩を落とした。


2人の子どもを小中学校に通わせる西区の母親(41)は「子どもたちに本場の英語に触れる機会をつくるためにも、ALTに早く来てもらいたい」。白石区の母親(44)は「学校からは何の説明もない。市教委も学校も、ちゃんと説明してほしい」と憤った。


市は本年度、国の外国青年招致事業(JETプログラム)の35人と、業務委託した英会話教室ノバ(東京)の65人を約300の市立小中高校に派遣する予定だった。民間委託は1年間で、ノバは15年度の派遣を受託していた東京の別の業者から約20人を採用し、人員を確保した。


しかし、この20人が派遣を辞退したため、市教委は今月2日にノバとの契約を解除。小学校全201校と中学校の8割近い73校で派遣が中止された。


■月収8万円に


札幌市豊平区のフィリピン人女性(52)はノバから小学校のALTとして採用の内定を受け、4月半ばに市内の幼稚園と英会話学校を辞めた。これまでとほぼ同額の月収23万円を得られる予定だったが、ノバから「契約がなくなった」と告げられた。


本州での仕事を紹介された。でも、通院する無職の夫(60)と高校生の長男(18)を残しては行けず断った。再び市内で英会話学校の仕事を見つけたものの、月収は8万円に激減した。女性は言う。「市には直接雇用で安心して学校現場で働ける環境を求めたい」


北海道新聞 05/18 07:00、05/18 18:20 更新