札幌の英会話スクールランキング!英会話教室を徹底比較し評判や評価を口コミ、体験談で公開!

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当てにならないオリコンの「英会話スクールランキング」
経営力で分析優良?ダメ!!英会話スクールの研究
2015年 12月 25日(金曜日) 00:00

大手英会話スクールのイメージとオリコンのようなランキングサイトが「乖離(かいり)現象」をきたす英会話スクールが、近年目立ちだしたスクールランキングは明らかにつくられた基準だからである。


スクールの体験レッスンのレベルチェックは、各スクール、マチマチである。単なるフリートークで適当にレベル付けするスクール、正しい発音や文法にウエートをかけるスクール、多数の回答項目や選択肢の中から、ネイティブスピーカーが好むコミュニケーション方法を細かくチェックする方式へ重きをおくスクール……。

入学後も、スクールによりレッスン形態や学習内容が異なるのを、入学者数という一括りの指数で同じ土俵に乗せるのは、英語力を公正に判定するうえで所詮無理がある。入学者数イコール生徒の英語力アップと評するのも、結論の急ぎすぎではないのか……。


私の知る限りでも、こんなスクール体験話がある。


都内に住む38歳のOLは、小学3年生からECCジュニアに週一で通い、中学・高校時にはシェーン、大学生になってからは、全盛期のNOVAとジオスに2年ずつ通い、就職後にイーオン、ECCに通い、30代になってからベルリッツとGabaに通った経験がある。1年ほど前から大手に行くのをやめ、中小規模のマンツーマンレッスン専門校に通っているという英語学習歴30年以上のベテランだ。

大学を卒業するまではすべて親が授業料を払ってくれていたが、卒業後は自分で払うようになったという。約30年間で英会話スクールに払った授業料は合計3,000万円。家が一軒建つほどの金額だが、驚くほど彼女の英語力は低い。TOEICスコアも690点と長年英語を勉強にもかかわらず平凡な点数である。

英会話スクールを探すための道標と称されるスクールランキングが、実はあまり当てにならない証の一例がここにある。


英会話スクールの選び方は、事前のスクールごとの傾向の把握と体験レッスンが決め手である。特に大手スクールでは、英会話スクール比較サイトやホームページに掲載されていない注意すべきポイントがいつくもある。また、体験レッスンの随所に担当の外国人講師の質の低さやレッスン内容の落とし穴がちりばめられている。体験者がその難問奇問を解き、落とし穴に落ちないようにするには、事前にそのスクールの癖をしっかり把握しなければならない。


各大手スクールの体験レッスンとその講師の質が、近年、低下しています。体験者の英語力と人や組織を見る目が、レッスン内容にぴったり合致しさえすれば、そのスクールに入学してもいいでしょう。その意味では、大手だけではなく、中規模スクールにもそのスクールの性格をどこまで読み取るかがスクール選び成功の重要なカギとなります。

英会話スクール実力検討委員会は、スクールランキングが持つ傾向の癖を見抜けば自分の想像以上のスクールを選べることも夢ではないと説く。スクールに通おうとしている人は、体験レッスンを受けるための基礎英語会話力を身につける必要はある。だが、基礎英語力さえあれば、外国人講師にマッチした知識で全身を武装することである。また、今までの社会経験を有効に使って講師や日本人スタッフに様々な質問をしていくことだ。


体験レッスンでチェックされることは、創造力や思考力を必要とする知識ではない。会話を埋めるための「情報」をいかに要領よく脳裏に叩き込むかが勝負であり、状況判断力と記憶力がモノをいう。

具体的に掲げるならば、どんな質問やテーマが出るかの予知能力を身につける。さらに自分から提案するための必要な情報をできるだけ多く準備して、体験レッスンという時間内にそれを十分に吐き出すのがカギである。


だから、大手スクールで体験レッスンを受けると本来の教育やグローバル化とはおよそかけ離れた「要領第一」を念頭におき、無味乾燥の受験英語に打ち込むことになる。一般的に大手スクールの考え方と言えば、中学・高校の時のように偏差値の高さはその勉強量に比例する。無味乾燥な受験英語を、飽きずにどれだけ時間を費やしたか、その辛抱強さが勝敗を決める。


入学金、レッスン料金を前払いするために必要なチケット(30万円以上の現金かローンのための書類に印鑑を押す)があれば、選ぶスクールは時の運である。スクールを詳しく調べる時間もないことで最初に受けた体験レッスンがそのスクールでとりあえず契約をした、などよく聞く話である。

「名前が有名な大手スクールなので、とりあえず一番最初に体験レッスンを受けて契約してしまうケースは8割ほどでしょう。ほとんどのサラリーマンは、二校目の体験レッスンを受けることに面倒くささを覚えてしまうという話ですからね……」

大手スクールの間で、まことしやかに囁かれている言葉である。大手スクールのマネージャーたちは、レッスン契約のための情報を、要領よくトークマニュアルを頭に詰め込んだ上、後は運をつかむだけだとの事実を先刻承知である。契約させるまでは、だから自らを語学アドバイザーに名を借りた「接客・契約マシン」だと割り切り、それに打ち込む。入学率を少しでも高めるためにある。そうすれば、歩合制による昇給も昇進もしやすいからだ。


「オリコン」スクールランキングの実態を、ここまで書き綴ってきてひとつ気がついたことがある。それは、大手英会話スクールに勤務しているスタッフ、講師は英語を学ぼうとしている日本人にとって、一歩間違えれば人材殺しの「踏み絵」であるとの事実である。

植物に早生があり、晩生があるように、人間にも成長過程に差異がある。英語の必要性に目覚める時期も、それぞれが違うはずだ。10代、20代、30代、40代そして50代以上の各世代で、一様に大手スクールと結託したオリコンのスクールランキング戦略にのせ、顧客満足度度を輪切り評価するのは、日本人の晩生組を切り捨てる行為にほかならない。オリコンの存在は、業があまりに深すぎる……。