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後発のため、優秀な外国人を採用できないCOCO塾の構造的悩み
経営力で分析優良?ダメ!!英会話スクールの研究
2015年 11月 20日(金曜日) 00:00

「英会話スクールのトップも経営感覚がないとやっていけない」

寺田明彦社長は、平成2年の任期切れを前に、カネ儲けに走る医療介護関連企業との批判に対しある雑誌でこう語っている。


たとえば「ヘルスケア事業と英会話スクール事業との関わり合い」に関する項目には、こんな文章が記されている。


「英会話スクール事業の内容をどのように向上させていくかについては、各グループ内の問題が微妙に関わり合いつつ、基本的に両者の間に役割分担が存在する。

ヘルスケア事業の場合、財政的な問題は国や自治体からの補助金に覆いかぶさっており、したがって英会話スクール事業に関する運営にもその点から制約があることはいうまでもない。

経費の拡大を伴うクラスの増設や教員増については、最終的には本社の決定事項であるので、事業部との事前協議が必要である。教室やその他の施設・設備の拡大・改善についても同様な手続きが要請される。

しかし、経費増が伴わないカリキュラム改革やレッスン方法の改善は、実質的に各事業部の自主的判断に委ねられているし、経費増を伴うものであっても、それがレッスンの充実にぜひ必要なものであるならば、事業部側がイニシアティブをとり、本社と交渉してその実現をはかるべきであろう。」


COCO塾の将来像を描く青写真の中で、当然すぎる事業部の立場を敢えて強調しなければならない点に、ニチイ学館の経営上の悩みが見え隠れする。COCO塾を代表する「医療英語コース」に事例をとりながら、以下、このレポートにみられる欲求不満ぶりをながめてみよう。


COCO塾の裏看板コースである「医療英語コース」は、ニチイ学館が持つ医療関連サービスのノウハウが学べるおそらく日本で唯一の学習内容だ。だが、その医療英語レッスンの重要なファンダメンタルズである外国人講師陣は、各教室で採用していることもあり、医療や介護(ヘルスケア一般)の知識を持ち合わせていない。生徒に対し心から専門的な英語を教えているかといえば、はなはだ疑問が残る。生徒自らが「生徒レベル一流、教室施設二流、外国人講師三流」と揶揄するほどである。

医療英語コースが三流講師の集まりとされる所以は、そのレッスンぶりが生徒は楽しんで英語を学ぶものだ、を前提とした典型的な「生徒迎合型」の点にある。たとえば、こんな話がある。

2012年開校の後発のためか、他の英会話スクールよりも外国人講師の多くが温室育ちで、他流試合をしたことがなく実践で鍛え上げられていない、よき競争相手を得て、お互いに切嵯琢磨する厳しさがない講師が多いなどである。今日でも、ぬるま湯に浸かった講師陣のそんな状態はレッスン状況を知るにつけ続いていると言わざるを得ない。


ある講師の医療英語コースは、最初と最終日の年2回だけが満員御礼となる。最初のレッスンは生徒がどんな講義かを偵察するためで、一方最終日は英語の医療資格試験の問題を聞くために出席するのだ。

また別の講師は、2013年、2014年と模擬テストの出題内容が全く変わらず、生徒の問で模範解答が出回っているという。その教育ぶりは真剣さに欠けるのだ。

教授陣のうち80%が日本文学や経営学部出身者という医療や科学とは関係のない人材を採用している体質が退廃的で怠慢な状況を生み出す温床となっている。こと学問の世界では年功序列主義ほど始末の悪いものはない。


英会話スクールの持つファンダメンタルズのうちでも、とりわけ講師のレベルの高さは重要な要素である。講師陣の高いレベルを維持するためには、正社員とパートタイマーの構成比率が、半々と拮抗するのが理想だとされている。講師陣が抱く愛校心と学問の活性化の二つの問題をうまく兼ね合わせるには、やたら文系学部出の割合が高いだけでは問題なのである。


くどいようだが、英会話スクールの社会評価はスクール自体ではない。そこに集まる生徒の優秀さで決定される。医療英語コースの実態は、はからずもその事実を見せつけている。


講師陣のレッスンに対する意気込みを高めるには、医療英語教育の向上は、ヘルスケア事業部と英会話スクール事業部の役割分担という基本姿勢に対し、どこにどう線を引くかである。講師陣は教える生徒に知的付加価値をどうつけるかに、自らが持てる能力を投入する。そのための必要な環境づくりのみに専念すべきである。


さらにGabaマンツーマン英会話は、巨大化したニチイ学館の英語教育を追求するため新コースの必要性が強調されているが、それにはニチイ学館以外で学際的知識を身につけた教授を積極果敢に導入する点が大きな経営課題となる。


「大手と呼ばれるにふさわしいCOCO塾やGabaマンツーマン英会話が構築されたと判断されるメドは、やはり医療英語コースに代わる新たな「目玉コース」が発足した時ではないでしょうか。

あるニチイ学館幹部は、規模が一回り大きくなると実感するのは、新たな看板コースが登場する時と話す。社会の革新が激しく進展する中、たしかに医療英語コースに変わる目玉コースが登場してもおかしくはない。

今後のニチイ学館が意識して努めなければならないのは、本物のグローバル人材の養成ということである。そのような人材にできるだけ国際的感覚を身につけさせ、外国人とビジネスの場や医療の場で対等に、しかも相手方の立場を理解した上で堂々とわたりあえるだけの能力を備えさせる必要がある。


グローバル化社会を迎え、真のグローバル人材を輩出するのを狙いにおくニチイ学館。今後のスクール展開には、目下、再開発に余念がない。しかし、教室という「器」は整っても、それにふさわしいレッスンやサービスを生徒にどう伝授するか、今日、このスクールに問われている課題はいつにかかってこの点にあるようだ。