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流暢さと正確さ どっちが大切?
2016年 11月 28日(月曜日) 00:00

「多読・多聴」「フリートーク」「フリーライティング」を紹介しました。これらは流暢さを鍛える訓練です。

私が言いたいのは「間違いだらけでもいい、全部わからなくてもいいからとにかく黙り込まないで、思いついた英語を口から発して、快適に英語を使ってみようじゃないか」ということなのです。



日本の英語教育は、正確さ重視という発想が中心です。今もその状況は変わりません大学の先生方の「コミュニケーション重視で学力が低下した」という主張も、正確さだけに縛られている発想です。正確さを追い求めている限り、いくらやっても英語が使えるようにはならないのです。


もちろん流暢さというのも問題があるでしょう。そうではなく「正確さよりもまず流暢さに重点を置きましょう」と言いたいのです。流暢さを重視しながら、少しずつ正確さも意識させていくということです。これはほとんどの英会話スクールでも行っている考え方です。


最後に、文法について少しだけお話ししましょう。くどいようですが、学校の英語の授業では、文法偏重になってしまっています。ここまで読んでもまだ「文法をしっかり教えなきゃいけない」という方は、もう私の言っていることはわかっていただけないと思います。先にお断りしておきます。


私は文法を教えるときでも、あくまで使いながらだと思います。面倒な文法はわからなくてもいいことにして、どんどん英語を使わせるべきです。例えば、教科書に3単現のsが出てきても流してしまう。そのうち、生徒が「何で"Ilike..."なのに、"Helikes..."なの?」と聞いてきたら、さらっと、「主語がhe/she/itになるときは、なぜかsがつくんだよ。でも今はあんまり気にしなくていいよ。」と言っておきます。


多読・多聴やフリーライティング、フリートークもたっぷりとやっていって、少しずつフリーライティングの添削で、3単現のsも訂正するようにします。こうやって大量に英語に触れて、英語を使ってから後で説明すればいいのではないでしょうか。本音を言ってしまえば、3単現のsに限っては、大学に入るまで完全に無視してもいい。テスト以外には大した支障がないと思います。文法を教えるにしても、コミュニケーションをする際に絶対必要な文法項目に絞るべきだと思います。


実際、今の学校では、ほとんど文法に触れていません。フリーライティングを少し添削したり、多くの生徒が間違えるところは授業で説明したりもしますが、短期間では改善されません。そもそも、生徒は正しい文法で英語を書こうとは思っていませんので、私もうるさく言いません。語順さえ英語の基本に沿っていればいいくらいに考えています。


確かに、中1に対して、全く何も文法を教えないというのは難しいでしょう。文法を全く知らなければ何も書けない、話せないというのも事実でしょう。ここで、高校の中国語の授業でどうやって文法を教えているかを次回ご紹介します。