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英語の先生を育てるのは誰?
2016年 5月 23日(月曜日) 00:00

専門家の先生方は、大学で教師教育も担当されているようです。つまり、英語教員志望の学生を指導されているのです。その先生方が「英語の授業は英語で」の方針が先生を苦しめる、ということが私には理解できません。



専門家と呼ばれている先生方は次のように述べられています。


・まず必要なのは教育・労働条件の改善


2つの提言は、英語教師の採用条件をTOEFLiBT80点(英検準1級)程度以上とし、「自民党提言」では、求められる英語力を達成した教師の割合を都道府県ごとに公表すると脅しています。生徒を放ってでもTOEFLの勉強をしろと言うのでしょうか。


TOEFLiBT80点というのは、みなさんは馴染みがないかもしれませんが、大学で英語を専門で勉強して、英語の先生になろうとする人であれば、簡単に取れなければならない点数だと私は思います。


テストだけで英語力は測れないというのは事実ですし、逆にテストがよくても英語が使えるとは限らないと言うのも事実です。ですが、英語の先生になりたいのなら、テストの点「くらい」はとってほしいものです。既に先生になってしまっている人は仕方がないかもしれませんが、「生徒を放ってまでして勉強」しなければiBT80点もとれないような人に、教員免許を発行した大学や採用した教育委員会に、責任はないのでしょうか。


「生徒を放ってでも」という言い方もおかしいと思います。先ほど見たように、大学の先生方は研修会で「私利私欲を滅して、真の英語教育改革に取り組む先生方のひたむきな姿」が見られると言われますが、しかし、研修に集まる先生方は、生徒を「放って」研修に行っているのです。


一方、本当に熱心で生徒思いの教員は、たとえ研修が土日や夏休みに開かれるとしても、部活指導や補習があるので、生徒を「放って」参加することはできません。


研修は「ひたむきな姿」で、TOEFLの勉強は「生徒を放って」という理屈が通るのでしょうか。


学校教育の原則とリアルな現状認識をふまえ、英語教員の納得と協力が得られる方針を提起しない限り、改革は徒労に終わるだけです。


文科省は現場の英語教員や英語専門家の嘆かわしい「リアルな現状」を認識しているからこそ、「英語の授業は英語で行うことを基本とする」ということまで、指導要領に入れなければならなかったのではないのでしょうか。


「英語教員の納得と協力」よりも、国民、つまり生徒や保護者の「納得」の方が大切なのではないでしょうか。私は「コミュニケーション重視」の英語教育を実際に行っていますが、大多数の生徒、保護者の納得・協力は得られています。そのような方針の高校だから入ったという生徒も多いのです。


無責任な先生バッシングには、私もさんざん嫌な思いをしてきましたが、先生も反省するところは反省し、努力すべきことは努力するのは当然だと思います。