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子供向け英会話スクールへの質問5.「どのような教材を使っていますか?」
2015年 7月 10日(金曜日) 00:00

教材については私もいろいろ考えましたが、「使っている教材がそのスクールの考え方を表している」と言えると思います。そのため、まず教材に思い入れがない教室は論外となります。

教材とは生徒さんが英語を学んでいくために使用するとても重要なツールです。それに思い入れがないということは、生徒さんに対しての思い入れがないということと同じです。


しかし、ほとんどの教室では自分のところで使用している教材こそ最高の教材だと思っていると思います。英語を教えている教室や講座をいろいろと見てきて、私が感じていることを最初に書かせてください。


まず、大手英会話スクールのフランチャイズで自宅を学習塾にしている教室が英語を教えている場合、使われている教材はプリント系が多いようです。本部が様々なデータや先生たちの経験から最高のものを準備してきていると思います。しかし、こういったプリント系はあまり効果がないと思います。


私の主宰している教室に通ってきてくれている小学1年生の女の子がいますが、自宅近くのフランチャイズ系の学習塾で勉強しています。英語も取っているようで、お母さんがそのプリントを持ってきてくれたので見てみたのですが、かなり高度な内容を勉強しているようです。

「これをもとにレッスンをしてほしい」と言われるので、アメリカ人の先生がそのレベルの英語を使い話しかけてみると、目を大きく開き、目をパチパチとされてしまいました。何度か単語や文法を変えてプリントと同じような文で質問しましたが、何を言っているかわからないようで、反応がありません。無理もありません。プリント学習の良いところはたくさんあるのでしょうが、英語に関してはプリントでの学習はプリントを終わらせることが目的になり、英語を覚えることが目的になりにくいのではないかと考えます。

中学1年生の後半、ないしは2年生で習うようなことを小学1年生で習っているのですが、全く頭に入っていないのです。これでは、英語を話せるようになりません。また、分らないのが多くなってしまうと、英語自体が苦痛になるのではないかと思います。英語には覚える順序があり、その通りにすれば子供はスポンジが水を吸収するように覚えていきます。プリントでの英語教育の場合、その順番が大きく飛んでしまっているように見られます。


次に、学習塾がどこかの会社のシステムを使用し、パソコンを使って英語を教えるという形もあります。パソコン上のソフトが教材です。これに関しては実際の内容を見たことはありませんが、果たして効果があるのでしょうか。私は、英語はコミュニケーションだと思っていますので、コミュニケーションができない一方的なパソコンでの学習はあまりお勧めできません。

キャッチボールでいえば、相手からボールはどんどん投げてきますが、自分は相手に投げないというイメージです。一見、投げかけているように見えるソフトもあります。しかしながら、コンピュータープログラミングされた反応であり、実際の生身の人間の反応ではありません。


また、英語を使えるようになるために重要なスキルは会話スキルだと言いました。「聞く」と「話す」と言うスキルです。「聞く」に関しても機械から聞くのと生身の人間から聞くのでは、違いが出てしまうのではないでしょうか。

また、「話す」ことができなければ、「話す」スキルは絶対に上がりません。パソコンのソフト相手では、いくら話しかけているように見えても、そこに「人」がいなパソコンのソフトにさせたら、その人はどう思うでしょうか。


このパソコンは私の話を聞いてくれていると思うでしょうか。相手側に「聞く」人がいなければ、「話す」ことはできないのです。


3番目に、フランチャイズ系の英会話教室で使われている教材についてですが、こういうところは教材の売上がとても重要な利益であることが多いです。そのため、教材を買うだけで十何万、ないしは数十万掛るところもあるくらいです。「効果が出るオリジナル教材」だからだそうですが、果たしてそれだけの価値があるものなのでしょうか。そこまで価値があるのであれば、使っている子供たちの効果はどれほど出ているのでしょうか。

そこに何年も通っている生徒さんと外国人が話をしているのを聞いてみたいです。


最後に、独立系の英会話教室の教材についてですが、外国で使われている教材を使っているところが多いように見受けられます。

私も外国の教材を使うことが一番子供たちのためになると考えています。オリジナル教材の場合は、「日本人の子供に合わせて開発」などと謳っていることが多いですが、そもそも英語を学ぶのに日本人の子供に合わせていいのでしょうか。

外国の教材、特に英語圏の人が英語を学ぶ時に使う教材の良いところは、その国の子供たちが学んでいることを日本人の子供たちも学べるというところです。


言葉というのは文化です。例え英語を話せるとしても、話し相手の国についての理解がない場合、相手の話が半分も分からないということは、たくさんあります。例えて言えば、たとえ英語がペラペラであっても、専門分野の話を専門家としたとしたら、何を言われているか全くわからないことが多々あるのです。しかし、英語がたどたどしくても、同じ専門分野を持つ人と話をすると、ペラペラな人以上に意味が通じるというのは、実はよくあることです。

話をする相手と同じ背景を持っているというのが大事なのです。そして、外国で使われている教材を使うと、それが自然と身につくようになっているのです。


特に、英語圏の国語の教科書は、子供たちにとって素晴らしい教材になります。日本の国語は文章自体に意味があることはあまりないように思います。その物語を通して、何を学んでほしいのかが明確ではないことが多いように見受けられます。それに引き換え、例えばアメリカの国語の教科書は、その文章から何を学んでほしいかが明確です。他の教科と違い、国語は考え方を教える教科ですので、日本式とアメリカ式が違うのは当然です。

私がここで言いたいのは、アメリカ式の方が日本式より優れているということではありません。私が言いたいのは、アメリカ式の考え方を英語を学びながら身に付けていけば、例えばアメリカ人と英語を話す時に有利だよ、ということです。

相手の人がどういう思考方法を持っているか分かれば、コミュニケーションは断然楽になります。何を考えているか分かるので、何を言ったらいいか分かるからです。


教材と言うのは見落としがちですが、実は子供の英語学習においてとても重要なツールなのです。