中級レベルの学習方法 リスニングと英作文を強化し、実用可能な英語にする |
この段階はリスニング・英作文・語彙を強化する。これらのトレーニングと初級で培った知識により、英語で「聞く」と「伝える」を可能にし、実際に日常で使えるものへと進化させる。学習の配分はリスニングが80%で、英作文が20%とする。 中級における学習の配分はリスニングが80%を占めるように考える。初級では英語の音を習得したが、このスキルを活用して、英語を聞きとれる能力を構築する。残ったうちの20%で英作文と語彙を強化に充てる。 中級の目的は、実用可能なレベルの英語力を構築しようというもので、ここでいう実用可能とは、英語を「聞き」、「伝える」ことができるようになることを指す。聞く能力とは、リスニングによって鍛えるが、リスニングの根底には、音を理解して聞き分ける発音能力があり、聞きとった英語を理解するための文法や語彙力がある。 また、伝える能力は英作文で鍛えるが、聞くと同様に文法や語彙知識があるから英語に変換することができるようになる。つまり、初級で培った基礎を、活用しながら発展・応用することにより、実用レベルの英語にしようというのである。 さらに、語彙の強化では、自身が英語を利用できるであろうジャンルや状況で使われる用語を積極的に取り入れるようにしており、より実用的な学習配分となっているのだ。 リスニングでは、簡単なものからスタートして確実に英語を聞きとれるように訓練を進めていく。まず最初は、テキストを読めば簡単に意味を理解できるものが望ましい。 例えば、「英文で読む日本昔ばなし」は、文章の難易度も高くなく、学習のスタートには適している。能力の向上に従って難易度も上げていくようにしよう。学習内容は、もちろんただ聞くだけではなく、各種リスニングのトレーニング方法を取り入れスキル強化を図りたい。また、英文の速読力強化はリスニング力の向上にも役立つので取り入れたい。レベル別に語彙を絞った読み物教材として活用できる教材など興味のあるテーマから選んでみるのもよいだろう。 英作文では発しようとする考え・内容を英語に変換する訓練を行う。慣れないうちは難しい作業だが、簡単な文章かつ同じ文型のやさしいトレーニングからスタートし、次は文型がバラバラになったもの、と段階を上げていくことで、スムーズに脳を英語化する回路を形成していけるだろう。 語彙については、自身が実際に英語を使用する際に必要となるものを強化する。具体的には、会議やプレゼンといったビジネス英語や、業種・職種別の専門用語などがこれに該当するだろう。それには書籍もいいが、同業他社の英語表記のホームページや会社案内資料などをうまく利用したい。 また、語彙についてはリスニングや英作文のトレーニングの中でもどんどん蓄えていってほしい。特にリスニング教材はフレーズの宝庫だ。ジャンル別に固執せずに一冊の教材を幅広く学ぼう。時間がなかったり、学習方法や学習内容がどうしても理解できない人は街にある英会話スクールのマンツーマンレッスンを受けてもいい。
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